籠池夫妻が控訴 地裁判決を「国策、言語道断」と批判

米田優人
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 学校法人森友学園大阪市)の補助金不正事件で、国の補助金をだまし取ったとする詐欺罪などで19日に大阪地裁で有罪判決を受けた学園前理事長の籠池泰典被告(67)=懲役5年=と妻諄子(じゅんこ)被告(63)=懲役3年執行猶予5年=側が27日、大阪高裁に控訴した。

 泰典被告は21日に大阪拘置所(同市都島区)から保釈された際、地裁判決について「国策捜査、国策留置、国策勾留、まさに筋書きに沿ったものだと思う。言語道断だ」と話し、控訴する意向を示していた。

 判決によると、両被告は2016年2月、学園が大阪府豊中市の国有地に小学校を建設するため、金額を水増しした虚偽の契約書を提出するなどして国の補助金約5600万円を詐取。また泰典被告は11~16年度、運営する幼稚園で病気や障害のある園児に特別な支援をしたと偽るなどして、府と大阪市の補助金計約1億2千万円をだまし取った。(米田優人)

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