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 ドイツ政府は27日、新型コロナウイルスの感染を防ぐため、日本や韓国、イラン、イタリアから航空機で入国した渡航者に対し、ドイツでの所在地を当局に報告することを義務づける方針を明らかにした。中国からの渡航者だけだった対象を拡大した。感染者が多い地域からの渡航者動向を把握し、ドイツ国内で発症した場合に速やかに対処できるようにする狙い。

 ドイツ内務省と保健省が新たに設けた新型コロナウイルスの危機対応チームの対策の一つ。ゼーホーファー内相は27日の記者会見で「状況は非常に悪化した」とし、人命保護に向けたできる限りの対応を全てしたいと述べた。シュパーン保健相も「ドイツは新型コロナウイルスの流行のとば口にある」と語った。

 ドイツではここ数日で、西部や南部を中心に感染者が拡大。27日時点で27人の感染が確認されている。26日に検査で陽性と判明したカップルは、直前にカーニバルのパレードを見に行っており、この催しに参加していた人たちにも感染が広がっている可能性がある。

 ドイツ政府は今後も、感染症の予防や管理などを担うロベルト・コッホ研究所と連携し、感染の拡大状況の確認や予防対策などを進めるという。(ベルリン=野島淳)

感染広がる中東 巡礼も停止

 イスラム教最大の聖地メッカを抱えるサウジアラビアは27日までに、同地などへの巡礼者の受け入れを一時的に停止すると発表した。また、日本など新型ウイルスの感染者が多い国からは、昨年9月に発給を解禁した観光ビザでの訪問をできなくしている。

 聖地メッカには、「ウムラ」(小巡礼)と呼ばれる巡礼のために多くのイスラム教徒がアジアや中東などから訪れる。サウジ政府は受け入れ停止の期限については明らかにしていない。7月にはイスラム教徒に課せられた義務の一つで、200万人以上の訪問が予想される「ハッジ」(大巡礼)が行われる。一方、サウジではこれまでのところ感染者が確認されたとの情報はない。

 サウジは昨年9月、観光産業を…

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