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 英国のジョンソン政権は27日、1月末に離脱した欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)など、新たな関係を決める交渉の方針を公表した。6月までに協議に進展がなければ、交渉打ち切りも辞さない強硬な姿勢で臨むことを明らかにした。

 英国は現在、EUと離脱前の関係を維持する「移行期間」にある。英国が発表した文書によると、6月までに合意の大まかな内容がまとまらなかった場合、英国政府は、FTAがないまま年末に移行期間が終了することを前提に、交渉をやめて国内向けの準備に集中するかどうかを決めるとしている。英・EUの交渉が3月2日に始まるのを前に、多くの点で対立するEU側を牽制(けんせい)した形だ。

 EU側は、FTA交渉でこれまでと同じ「関税ゼロ、数量制限ゼロ」を目指すと明言。その条件として、英近海でのEU側の漁業者の操業をこれまで通り認めることなどを挙げていた。これに対し英国側は「英国が独立した沿岸国になるという事実を合意に反映させる」などとし、英近海へのEU漁船のアクセス制限を示唆した。(ロンドン=下司佳代子)