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 金沢市の山野之義市長は28日、同市内の市立小中学校と市立工業高校について、3月2日からも通常通り授業をすると発表した。

 山野市長は、特に小学生がいる家庭の対応が難しいこと、子どもを持つ従業員が働く中小企業への影響が大きいことなどを理由として挙げた。市教委は、新型コロナウイルスに感染した生徒が通う市立中学校1校をすでに休校としているが、山野市長は「感染者が出ていない学校も休校することは政治家として責任ある説明ができない」と述べた。首相要請についても「判断を下すための周知期間、議論の期間があまりにもない」と話した。

 石川県内ではこの生徒を含めて5人の感染者が確認されており、今後、感染拡大などの状況の変化があれば、国や県と意見交換しながらその都度、適切な判断をするという。

 金沢市内には小学校53校と1分校、中学校24校と1分校がある。

 那覇市は28日、市立の小中学校の休校期間を3月3~13日とすることを決めた。保護者への周知期間などを確保するために開始日を2日ではなく1日ずらし、政府が「今後1~2週間が瀬戸際」としていることから、13日までとした。土日を挟んで16日からは授業を再開する予定。

 城間幹子市長は「突然感は否めなかった。準備、対策を考える間もなく残念。保護者、子どもたちのことを考えて(対応を)ひねりだした」と語った。

 山口県防府市教育委員会は28日、29日の土曜と3月1日の日曜の午前中に登校させることを決めた。政府からの要請通りに市内の全小中学校計28校を3月2日から臨時休校にし、児童・生徒に休み中の過ごし方などを伝えるためで、学校によっては授業をするところもあるという。受験を控える中学3年生には対策を話したり、相談に応じたりするという。

 市教委によると、27日の政府方針決定以降、学校には保護者らからの問い合わせが相次いでいるという。担当者は「(28日の)一日で休校中の課題や卒業式などの行事の対応を決めることは物理的に無理。保護者も子どもたちも落ち着かず、いきなりの休校は精神的にも不安を与える。土日を開校して、準備期間を確保したい」と話している。

 小中学校の卒業式については対応を検討中という。

 岡山県井原市教育委員会は市内13の小学校を休校とはせず、通常通り開校する。27日夜に市長らを交えて開いた会議で決めた。市教委は「小学生の子を残して働きには出られないであろう共働き世帯などへの影響を考慮した」としている。中学校5校と市立高校1校については2日から春休みに入るまで休校とする。

 岡山県内では新型コロナウイルスの感染者はまだ確認されていない。市教委は県内や隣接する広島県内で今後、感染者が確認された場合は小学校を休校とする方針。市立の幼稚園13園も通常通り開く。

 また岡山県美作市も市内の小中学校について、ひとまず6日までは通常通り開校する方針を決めた。「事態の推移を見つつ7日以降の対応を決める」としている。

 愛媛県の中村時広知事は28日午前、県庁で記者会見し、県立学校(高校、中等教育学校、特別支援学校)を3月4日から休校とすると発表した。政府の要請は2日からだが、準備や調整が必要とし、「子どもたちの安全を確保しながら柔軟に対応する必要がある」と述べた。県内各市町にも同様の措置を取るよう要請するといい、私立学校には「実情に応じて対応するよう伝える」という。

 中村知事は会見で「今回のやり方は唐突過ぎる。情報を持っている国が、政策展開の根拠やおおまかな方向性をしっかりと示してほしい」と政府の対応を批判。「現場で起こるハレーションに対する想像力が感じられない。大臣が祝賀会や新年会で会議を欠席するような無様な姿はさらしてほしくはない。何より緊張感をもって臨んでほしい」と述べた。

 愛媛県内では、新型コロナウイルスの感染者は確認されていない。