緒方雄大
拡大する談笑する菅原和弘さん(右)と佐々木広さん=甲府市幸町の山梨ダルク本部、緒方雄大撮影
前日、入水(じゅすい)を図ろうとしたところを救助された男から、覚醒剤成分が検出された。「俺の出番だな」。その日は祝日だったが、家族とのキノコ狩りの約束をすっぽかし、警察署に向かった。
菅原和弘さん(60)は、岩手県警の捜査員。男の取り調べを担当することになった。
取調室で対面した男はふて腐れた態度で、黙秘を貫いていた。執行猶予期間中の再犯だった。菅原さんは男に迫った。「根性がねえから、クスリをやめられねえんだ」。これまでに取り調べてきた何人もの薬物乱用者の姿が重なった。男は実刑判決を受けた。
約2年半後。
突然、男から署に電話があった。「あいさつにうかがいます」。刑務所を出たものの、家族や友人から見放され、思いついたのが自分だけだったという。ところが、待てども男は現れなかった。覚醒剤を使って再び逮捕された、と同僚の捜査員から聞いた。
再会したのは、そのさらに2年…
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朝日新聞社会部