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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、造幣局(大阪市北区)は28日、今年の「桜の通り抜け」を中止すると発表した。期間中に例年約60万人が訪れる大阪の春の風物詩として知られるが、感染拡大防止のために中止を決めたという。開始前日にお年寄りや体の不自由な人たちを招く「特別観桜会」も取りやめる。

 桜の通り抜けでは、造幣局の南門から北門方向への約560メートルを歩きながら、約130種計約340本の桜並木を眺める。国内だけでなく、中国・韓国などの海外からの観光客にも人気で、造幣局によると昨年は約58万人が訪れた。今春の一般公開は4月中旬ごろの7日間を予定していた。

 造幣局によると、1883(明治16)年に始まった通り抜けが中止になるのは5回目。造幣局の担当者は「身動きがとれないほどの混雑になる。中止にせざるを得ない」と話した。

 警察や消防、交通機関の協力を得て開催しているため、早期に中止を決めた。(徳永猛城)