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 中国外交トップの楊潔篪(ヤンチエチー)共産党政治局員が28日、安倍晋三首相や茂木敏充外相、北村滋国家安全保障局長と会談し、4月上旬で調整してきた習近平(シーチンピン)国家主席の国賓訪日について協議した。この日は最終結論は出なかったが、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、日中両政府内では予定通りの実施は困難との見方が強まっている。

 首相官邸で楊氏の表敬を受けた首相は「習近平国家主席の国賓訪問は、日中両国関係にとり極めて重要だ。十分な成果を上げるために入念な準備を行わなければならない」と語った。茂木氏はこれに先立つ会談後「現時点で習主席の訪日の予定について変更はない」と記者団に強調した。

 習氏の国賓訪日は昨年6月、大阪で開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の際の会談で首相が自ら「来年の桜の咲く頃、国賓として日本にお迎えしたい」と要請した。政権には、2008年の胡錦濤(フーチンタオ)氏以来となる中国国家主席の国賓訪日を外交成果としてアピールしたいとの思惑がある。

 それだけに、政府は新型肺炎の発生後も国賓訪日を実現させる方針を堅持してきた。菅義偉官房長官は記者会見で「準備を粛々と進めている」と繰り返した。外務省幹部はいまも「訪日か延期かを決めるボールは中国にある」との立場だ。

 だが、新型肺炎の影響で日中両政府が予定していた訪日準備のための会合は相次いで延期されている。代わりとなるテレビ会議すらも「実施が難しい」(外務省幹部)状況だという。

 さらに、日本国内の感染拡大で情勢は緊迫化。菅氏は27日の記者会見で「十分な成果が上がるよう万全の準備をして臨むべきだ」と留保をつけ、延期の可能性を初めて示唆。政府高官は「4月訪日は常識的にもう難しい」と打ち明ける。

延期すれば秋以降?

 延期する場合について政府関係者は「秋以降」との見通しを語る。国賓と会見する天皇陛下と首相双方の日程が秋以降まで確保できないからだ。秋以降の日中の政治日程との調整が必要で、国賓訪日そのものが流動的となる可能性もある。(二階堂友紀、太田成美)

 新型肺炎の影響で、日中両国が…

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