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 ベルリンで3月4~8日に開かれる予定だった世界最大級の旅行見本市「ITBベルリン」が中止されることが28日、決まった。新型コロナウイルスの感染がドイツでも広がっているため。日本も政府観光局が運営するブースで、各地の自治体や旅行会社などが共同出展し、東京五輪・パラリンピックをきっかけとした日本観光の魅力を訴えるはずだった。

 ITBベルリンは1966年に始まった。今年は世界180カ国以上の観光局や旅行会社、航空会社、ホテルなど約1万社が出展し、5日間で16万人の来場を見込んでいた。

 主催者によると、ドイツの研究機関が「リスク地域」に指定した中国や韓国、イラン、イタリアから見本市の参加者が来ていないことや、この地域の人たちと接触がないことを証明するようベルリンの保健当局から求められたという。主催者は「全ての要件を実行するのは不可能」と判断し、中止を決めたという。

 北イタリアでの感染拡大を受け、ドイツでも西部や南部を中心に感染者が増加。28日には50人を超え、2日間で倍増した。ベルリンではまだ感染者は確認されていない。(ベルリン=野島淳)