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日曜に想う 福島申二編集委員

 政治家ではない人を「あの人は政治家だ」と言うとき、それは大抵ほめ言葉ではない。立ち回りがうまく、どこか信用のおけない人物像が浮かんでくる。

 評論家の故加藤周一さんが20年前、本紙連載の「夕陽妄語(せきようもうご)」でユーモアまじりにこう書いていた。〈庭の桜の木を切った少年が、親に叱られるのを怖(おそ)れて、切ったのは自分でないと言えば、嘘(うそ)である。切ったのは自分だと言えば、それがほんとうで、少年は正直である〉

 そして、〈そのときもし少年が「切ったという記憶はない」とか、「そういう質問に答える義務はない」とか、「誰が切ったかは後世の歴史家が決定する問題である」などと言えば、それはごまかしで、少年には将来政治家になる資質が備わっているということになろう〉。

 苦笑しつつうなずいてしまう。…

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