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 ひときわ厳しい総別火(べっか)の最終日の2月29日、東大寺戒壇院の別火坊にこもっていた練行衆(れんぎょうしゅう)11人が二月堂の下にある参籠(さんろう)宿所に移った。お水取りとして知られる二月堂修二会(しゅにえ)の本行(ほんぎょう)中、この宿所で寝起きする。日ごろの罪を悔い改め、世界平和を祈る本行が3月1日はじまる。

 午後3時ごろ、別火坊の大広間で、追い出し茶と呼ばれるぬるい茶を飲み、参籠宿所へ入った。午後6時ごろには宿所脇で、おはらい「大中臣祓(おおなかとみのはらえ)」に臨んだ。練行衆のうち密教的な行をつかさどる咒師(しゅし)の森本公穣(こうじょう)・清凉院住職が御幣をふって清めた。練行衆は念珠をもみ、はらいを受けた。

 1~14日には毎晩、二月堂に松明(たいまつ)が上げられる。12日は午後7時半ごろ、14日は午後6時半ごろ、そのほかは午後7時ごろから。(岡田匠)