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静岡の看護師が感染 発熱後も勤務、透析患者37人担当

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宮川純一 和田翔太
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 静岡市立静岡病院の40代の女性看護師が新型コロナウイルスに感染していることがわかった。家族3人の感染も確認され、看護師は発熱などの症状が出た後も勤務を続けていたことから、市はさらなる感染拡大防止のため、濃厚接触者や看護師が担当した患者への検査を進めている。

 市によると、感染した女性看護師は先月23日の勤務中に発熱し、早退。熱は38度あり、のどに痛みもあったが、翌24日には熱が下がったため、看護師長の承認を得て出勤したという。その後、28日にも勤務し、29日に再び発熱したため30日に受診。PCR検査で感染が確認された。

 これまでに市が確認できた濃厚接触者は、同僚の看護師ら17人(全員が検査中または検査予定)と親族8人(4人の陰性を確認)、女性看護師の娘と接触のあった美容師1人の計26人。

 感染した看護師は人工透析を担当。発熱後の勤務日には77人が透析を受け、このうち37人を直接担当したという。市は77人全員にPCR検査を実施する方針で、31日に21人の陰性を確認した。

 感染経路について市保健所の加治正行所長は「現在のところ不明」としている。市は病院内のロッカーや透析室、女性看護師が立ち寄った店舗の消毒を実施するとともに、感染経路の特定を急いでいる。

 最初の発熱後も女性看護師が勤務を続けていたことについて、同病院の小野寺知哉病院長は、「女性看護師と上司がルールを覚えていなかった」と謝罪した。(宮川純一)

■ルール徹底されず…

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