関電社長、福井県知事と初面談 業務改善計画などを説明
関西電力の森本孝社長が31日、福井県庁を訪れ、社長就任後、初めて杉本達治知事と面談した。関電役員らが同県高浜町の元助役・森山栄治氏(故人)から金品を受け取っていた問題を調査していた第三者委員会(委員長=但木敬一・元検事総長)の報告書を受けて、関電がまとめた業務改善計画などについて杉本知事に説明した。
金品受領問題を巡っては、県職員らも深く関わっていたことが判明。昨年11月には県の顧問弁護士でつくる調査委員会が、県職員計109人(退職者を含む)が森山氏から金品などを受領していたとする調査結果を発表した。純金小判など「儀礼の範囲を超えている」と判断された高額な金品の受領者は計21人で、総額122万円相当にのぼっていたことが判明した。
3月14日に公表された関電の第三者委による調査報告書では、森山氏と県幹部との密接な関係について踏み込んで言及。県は関電の原発運営に強い権限を行使でき、第三者委は、関電が開く研修に、森山氏が県幹部を毎年呼びつけていたことが「影響力を見せつける絶好の機会」とした。
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