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 滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年、入院患者の人工呼吸器を外して殺害したとして殺人罪で実刑が確定し、服役した元看護助手の西山美香さん(40)のやり直し裁判(再審)の判決で、大津地裁(大西直樹裁判長)は31日、西山さんに無罪を言い渡した。

 検察側が上訴権を放棄すれば、控訴期限を待たずに西山さんの無罪が確定する。再審を通じて、西山さんの「自白」に頼った捜査や、捜査側に不利な証拠が裁判に提出されなかったことが浮き彫りになった。冤罪(えんざい)を生まない捜査や裁判のあり方が改めて問われそうだ。

 西山さんは03年5月に病室で男性患者(当時72)の人工呼吸器のチューブを外して殺害したとして逮捕・起訴され、捜査段階で犯行を認めたとされる自白調書などに基づいて懲役12年とした大津地裁判決が確定。西山さんは服役し、17年8月に満期出所した。

 西山さんは服役中の10年9月から再審を請求。2度目の請求で大阪高裁が17年12月、自白調書は内容が変遷しており、取り調べを担当した若い男性刑事に西山さんが好意を寄せ、迎合した可能性を指摘。患者は自然死だった可能性もあるとして再審開始を決定し、最高裁で確定した。

 検察側は再審でも改めて新たな有罪立証を行う方針を示していたが、昨年10月に突然、「新たな有罪立証は行わない」と表明。その約2週間後、「他殺」とする捜査の見立てに反して患者が自然死した可能性を指摘する捜査報告書が、検察側から西山さんの弁護団に開示された。この捜査報告書が、検察側が立証を断念した一因とみられている。

 今年2月の再審公判で弁護側は…

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