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追跡メイドインジャパン和牛編 第4章

【第4章前編】Wagyuは誰のものか

 いま、世界中が牛肉を求めている。

 農林水産省の資料によると、世界全体の牛肉の輸入量は2007年で501万トンだった。それが17年には568万トンまで伸びた。27年にはさらに720万トンまで伸びる見通しだ。

 中でも急激に伸びているのがアジア諸国、特に中国だ。17年の世界の輸入量のうち中国は106万トンで約2割を占めた。27年には175万トンまで伸びるとみられる。世界全体の4分の1だ。

 和牛と海外産のWagyuは、そうした牛肉の中でも最高峰と位置づけられている。なぜ海外産のwagyu、特に豪州のWagyuは、ここまで世界に広まったのだろうか。

拡大する写真・図版高級レストランで調理されるブラックモア牧場産のwagyu=2020年3月9日、豪州南東部メルボルン

 「2000年代に牛肉偽装問題が起き、日本が和牛の表示を厳しくしたことがきっかけだろう」

 世界の和牛事情に詳しい大分大学教授(農業経済学)の大呂興平は、そんな皮肉な見方を示した。

 当時、生産コストの安い豪州産Wagyuの売り込み先は販売価格の高い日本だった。しかし、日本産和牛しか「和牛」と表示できなくなると、豪州は市場を世界に求めた。

■「世界の舌は一様では…

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