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 「新型コロナウイルスの増殖を抑える」と医薬品としての効能があるように装ってサプリメントを宣伝したとして、警視庁は31日、健康食品販売会社「日本ホールフーズ」(東京都千代田区)の佐藤格社長(72)と社員の男(44)、法人としての同社を医薬品医療機器法違反(未承認医薬品の広告、販売目的貯蔵)の疑いで書類送検し、発表した。

 同社は宣伝を始めてから約1カ月半で、90錠入りのサプリメント163個を販売して約86万円を売り上げ、直前のおよそ2カ月間の約9倍に急増したという。サプリメントは「オリーブ葉エキス」を含有するとしており、健康被害は確認されていないという。

 生活環境課によると、送検容疑は2月3~28日、同社の通信販売サイトで、サプリメントについて「新型コロナ対策」などと宣伝し、3月16日、無許可のまま事業としてサプリメント175個を販売目的で貯蔵したというもの。佐藤社長は調べに「新型コロナの流行に合わせ、対策として推していこうと考えた」と供述しているという。

 新型コロナの感染拡大に伴い、不確かな根拠をもとに予防効果をうたう健康食品が販売されているなどとして消費者庁が注意を呼びかけている。事件としての摘発は全国で初めてという。警視庁は引き続き取り締まりを強化する。