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 ウミガメが、海を漂うプラスチックごみを誤って食べてしまうのは、プラごみについた生物のにおいをエサだと思っているのかも知れない。そんな研究結果を米フロリダ大などの研究チームが科学誌カレント・バイオロジーに発表した。

 鼻にストローが詰まったウミガメが見つかるなど、プラごみの誤食が海の生き物を脅かしている。誤食の原因はこれまで、海を漂うゴミ袋などをクラゲに見間違えているのではないかと考えられていた。しかし、クラゲとは似ても似つかない形のプラごみを食べている例もあり、はっきりしていなかった。

 研究チームは、生後5カ月ほどの15匹のアカウミガメを水槽に入れ、魚や小エビなどのエサになる生物、生物が付着したプラ、付いていないプラ、真水の4種類のにおいを送風して、ウミガメがどれだけ水面に顔を上げてにおいをかぐか観察した。その結果、エサと、生物が付いたプラの2種類のにおいを長時間かぐ傾向があったという。

 研究チームは、ウミガメが空気中のにおい以外で引き寄せられている可能性は残るとしつつ、反応する正確なにおいの物質を突き止めるにはさらに研究が必要だとしている。論文はウェブサイト(https://doi.org/10.1016/j.cub.2020.01.071別ウインドウで開きます)で読める。(今直也)