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 新型コロナウイルスの感染が世界中に広がっている。国内でも爆発的な感染は起きるのか。防ぐにはどうしたらよいのか。我々ひとりひとりができることは何なのか。政府の専門家会議副座長の尾身茂・地域医療機能推進機構理事長と、メンバーの舘田一博・日本感染症学会理事長に話を聞いた。

感染の山、この先いくつも

拡大する写真・図版尾身茂さん

 ――国内でも感染者が増えてきました。

 東京を含めた都市圏で増えている。欧州を中心とした、外国からの帰国者の感染者も、3月中旬以降に増えてきた。中国湖北省武漢から広がった第1波の次の第2波といえる。どこでうつったのか、リンクが追えない人も増えている。3月下旬には外出自粛ムードが少し緩まり、密閉・密集・密接の3条件が重なる感染リスクが高い場所に出かける人もいるようで、心配している。

 ――感染を抑えるために今必要なことは何ですか。

 患者集団(クラスター)をたたく、適切な医療を提供し続ける、人々の行動を変えるの三つ。これら三つ、全てをしないといけない。日本がからくもイタリアのようになっていない理由の一つは、クラスターを見つけて徹底的に調査、検査をするといった努力の積み重ねがある。感染者が増えれば、使うエネルギーと時間が大幅に増え、そのうちパンクする。そうなったらお手上げになる。

 ――専門家会議はクラスター対策に人もお金も投入すべきだと要望しました。

 クラスターをつぶす作業の基本は、人へのインタビュー。検体の採取もする。コンピューターにはできない。対策の充実はそう簡単ではない。個人的な見解を述べると、引退した保健師、公衆衛生を専門とする医師らに加わってもらうとよいのではないか。

 ――どうすれば医療体制は維持できますか。

 感染症指定医療機関のベッドはどんどん埋まっている。新型コロナウイルスの患者を診る病院と、そうでない患者を診る医療機関を分けるよう役割分担を早くしないといけない。全ての医療機関が新型コロナウイルス患者を診れば、院内感染のリスクが高まる。地域で流行してからでは遅い。市町村長や県知事らがリーダーシップを発揮し、それぞれの実情に応じて決めてほしい。専門家会議は「感染しても軽症者は自宅で療養を」と提言をした。感染者が増えればそうせざるを得ない。

 ――行動変容はどうすれば起こせますか。

 新型コロナウイルスはしたたか…

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