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 元宝塚歌劇団雪組トップスターのたかね吹々己(ふぶき)(旧芸名・高嶺ふぶき)が5月で芸能界を引退する。3月に甲状腺がんであることが分かり、5月末にのどの手術を受けることを決めた。「会話はできても、満足のいく歌を届けるのは難しくなる。その状態で表舞台に立つのは自分のプライドが許さない」と引退を語る。

 京都市出身。1983年に歌劇団に入団し、96年に雪組トップスターになった。97年の退団公演「仮面のロマネスク」は、再演を重ねられて宝塚の代表作となった。退団後も舞台やドラマなどで活動してきた。

 引退を前に、4月10~12日に京都府立文化芸術会館(京都市上京区)である「劇団とっても便利」のミュージカル「美しい人」に特別出演。この劇団の公演にはたびたび出演してきた。劇団代表で脚本家の大野裕之は引退について「唯一無二の美声が聞けなくなるのはとても残念」。

 「美しい人」は2002年に初演された。不況による失業者増大に頭を痛めた政府は、美術館をホームレス収容兼展示施設に改装し「美しい人」と名づける。人間の尊厳を奪われた「美しい人」たちは、奇妙な友情と連帯を生んでいく。

 大野は「初演時は『自己責任』がしきりに言われ、殺伐とした時代だった。18年前の脚本だが、格差が広がり、現実が追い越す事態にもなっている」と嘆く。

 たかねは人々に信奉される国の…

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