拡大する写真・図版参院決算委でマスクを着けたまま答弁する安倍晋三首相=2020年4月1日午前9時6分、岩下毅撮影

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 1日午前9時から、安倍晋三首相らが出席し、参院決算委員会が開かれました。感染拡大が続く新型コロナウイルス対策などをめぐって論戦がかわされました。タイムラインで詳報し、記者が解説します。

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国会での論戦を中心に、政治の「いま」をタイムラインで随時お伝えしています。

09:00

審議スタート

 安倍晋三首相が出席する参院決算委員会が午前9時、始まった。

09:10

マスク姿で異例の答弁

 安倍晋三首相ら閣僚は、参院決算委員会にマスクを着用して臨んだ。マスク姿で答弁に立つのは異例だ。閣僚たちのほか、委員たちもマスク姿が目立つ。

拡大する写真・図版参院決算委に臨む安倍晋三首相=2020年4月1日午前9時、岩下毅撮影

 閣僚や議員らへの新型コロナウイルスの感染を防ぐため、委員室は座席の間隔を通常より開ける措置が講じられている。傍聴席を減らしてスペースをつくり、閣僚たちが並ぶ席の隙間を増やした。各委員の座席も、長い机に普段は3人ずつが座っているが、きょうは2人にしている。

09:00

自公幹部、5月連休前の補正予算成立を確認

 自民党の二階俊博、公明党の斉藤鉄夫両幹事長ら与党幹部が東京都内で会談し、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急経済対策を含む今年度補正予算案について、5月の大型連休前に成立させる方針を確認した。

 自民党の森山裕国会対策委員長は感染拡大を受けた国会の休会について、「国会としての役目を果たすことが大事」として改めて否定的な立場を示した。仮に緊急事態宣言が出された場合にも、「急いで決めなければならない案件が出てくることは間違いない」と述べ、国会の重要性が高まるとの見方を示した。

拡大する写真・図版新型コロナウイルスの感染防止のため、参院決算委では閣僚や議員席の間隔が空けられた=2020年4月1日午前9時1分、岩下毅撮影

09:10

経済対策の規模、首相明言せず

 安倍晋三首相は参院決算委員会で、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けた緊急経済対策の規模について、「リーマン・ショック時の経済対策を上回るかつてない規模で行いたい。前例にとらわれず、財政金融税制を総動員して思い切った対策を打ちたい」と述べた。具体的な対策費の規模については触れなかった。自民党の西田昌司氏への答弁。

 自民党は事業規模60兆円、うち国費を20兆円とする提言案をまとめた。首相は「党として、どのくらいのマグニチュードかを勘案しての提案をもらった」と評価した。

 一方、政府の自粛要請によって損失が出た企業などについて「事業活動で発生する個別の損失を直接補償することは困難」との認識を改めて示した。ただ、雇用の維持と中小企業の活動維持のため、「民間金融機関でも無利子で融資が受けられるようにする」と述べた。

09:20

麻生財務相「財政・金融・税制、総動員で」

 麻生太郎財務相は参院決算委員会で、新型コロナウイルスの感染拡大に対応するための経済対策について「財政・金融・税制、総動員でやっていく」と強調した。「地域経済を把握しないと格差がある。しっかりと対応していく」とも述べた。

 安倍晋三首相はマスク姿のまま答弁に立ってきたが、麻生氏はマスクを外している。閣僚によって対応に差があるようだ。

拡大する写真・図版参院決算委で、自民党の西田昌司氏の質問に対する答弁中、マスクを外す麻生太郎財務相=2020年4月1日午前9時15分、岩下毅撮影

09:25

航空業界「支援しなくてはならない」 

 自民党の西田昌司氏は参院決算委員会で、米トランプ政権が航空業界への支援を表明したと指摘し、日本でも航空業界に2兆円規模の支援をするよう求めた。安倍晋三首相が答弁に立ち、「インフラが毀損(きそん)されてはならない。支援をしていきたい」と表明した。

 麻生太郎財務相は直接的には国土交通省の所管だとした上で、西田氏の自らへの質問について「『カネを付けるのはお前だろう』と(質問を)振り込んできたのだと思うが」と答弁。続けて乗客が9割減っている問題点などを挙げた。

09:30

消費税ゼロ、首相は慎重姿勢

 参院決算委員会で質問に立っている自民党の西田昌司氏は「消費税ゼロ」論者。「消費税で28兆円、政府が国民から取り上げている」と指摘した。消費税率がゼロになれば、「30兆円近いお金が国民に還付される。公共事業をしたのと同じになる」と独自の見解を披露し、「消費税10%を当面ゼロにするのが必要だ」と訴えた。

 安倍晋三首相は「期待されている答えには十分に応えられないかもしれない」と答弁。その上で、「全世代型社会保障への改革のために(消費税の)引き上げが必要だった。今般、当面の厳しい状況の中で生活支援、雇用維持、経営継続の政策を講じる。厳しい状況の方々に手が届く効果的な支援策を実施したい」と述べるにとどめた。

拡大する写真・図版参院決算委で質問する自民党の西田昌司氏=2020年4月1日午前9時39分、岩下毅撮影

 西田氏が「残念であります。いずれ改心してもらわなければいけない」とさらに訴えた。首相は「真っ向から否定しているわけではない」としつつも、「今般の危機に何が即効性があるのか、必要なところに必要なものがいくのか、という観点から考えないといけない」と慎重姿勢を崩さなかった。

09:40

地方への財政支援強化

 安倍晋三首相は参院決算委員会で、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受ける地方について「インバウンド(訪日観光客)の増加で潤っていた地方が厳しい状況になっている。支援が大切だ。財政面を含めて適切に取り組みたい」と述べ、地方への財政支援を強化する考えを示した。自民党の舞立昇治氏の質問に答えた。

10:40

野党の質問始まる

 参院決算委員会は野党統一会派の質問に移った。まずは立憲民主党の野田国義氏。11時20分過ぎには社民党の吉田忠智氏が質問に立つ予定。新型コロナウイルスの感染拡大などをめぐり、追及型の論戦が予想される。

10:45

与野党、緊急事態宣言の協議開始

 自民党の森山裕、立憲民主党の安住淳両国会対策委員長が国会内で会談し、政府が緊急事態宣言を出す際の国会への報告の手順について協議を始めた。会談後、森山氏は記者団に対して「国民の主権を抑えるような場面も出てくる可能性もある。できるだけ総理から事前の報告をいただくのが正しいのではないか」と語り、安倍晋三首相が国会報告するのが望ましいとの考えを示した。

 会談で森山、安住両氏は、新型コロナウイルスの感染拡大が進んだ場合でも、国会を休会しない方針で一致した。

 改正新型インフルエンザ特別措置法の付帯決議では、政府が緊急事態宣言を出す際、事前に国会に報告することとしている。安住氏は会談後、記者団に「速やかに結論を得て、ルール化をしていきたい」と述べた。

寸評=斉藤太郎記者

コロナ対策に新幹線整備? 便乗疑う自民要求

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、安倍晋三首相が史上最大規模の緊急経済対策の策定を表明する中、首をかしげたくなるような自民党議員の質疑が参院決算委員会で続いています。「大盤振る舞い」に便乗するような要求が相次いでいるからです。

 鳥取県が地元の舞立昇治氏は、…

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