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 平成のはじめ、上皇さまが天皇陛下に即位して初の海外訪問先として、アジア諸国が検討されていた。韓国政府が31日に公開した外交文書からは、日本政府が韓国を有力候補と考えていたことがみてとれる。新時代にふさわしい近隣諸国との関係を築こうとした当時の日本外交の姿が浮かぶ。

 平成の幕開けから2カ月余り後の1989年3月21日、外務省の谷野作太郎アジア局審議官が韓国外務省(当時)を訪ね、李在春アジア局長と向き合った。11日後には日韓外相会談、5月下旬には盧泰愚(ノテウ)大統領の訪日が予定されていた。

 今回公開された文書によると、2人は次のようなやりとりをしたとされる。

 谷野氏「4月に訪日する中国の李鵬(リーポン)首相から、天皇陛下の招請が予想される。日本としては受け入れるが、(訪中の)時期には言及しないつもりだ。韓国側の意向はどうか」。

 李氏「招請は検討するが、過去…

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