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 端午の節句を彩る「武者のぼり」づくりが、長崎県佐世保市相浦町の「川口家染工場(かわぐちやせんこうじょう)」でたけなわだ。天日干しされた鎧兜(よろいかぶと)武者、鯉(こい)の滝登り、金太郎、牛若丸などの柄が、春の日差しに映えている。

 のぼりはマンションのベランダ用の長さ2メートルから、庭に立てる7・7メートルまで。染めは大漁旗作りなどの合間に年間を通して進めているが、注文を受けてこの時期、子どもの名前や家紋を入れる作業がつづく。

 創業明治35(1902)年の染工場では、10年ほど前までは100~200本ほど出荷していたが、現在は50~60本ほど。少子化や住宅事情の変化とみられるが、孫の初節句に贈る祖父母の思いは変わらない。(原口晋也)