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 患者の呼吸器を外して殺害したとして逮捕・起訴されてから約15年。元看護助手の西山美香さん(40)の再審で、大津地裁は「事件性すら証明されていない」と無罪判決を言い渡した。「(これからは)普通の人生を送っていきたい」。西山さんが安堵(あんど)の表情を浮かべた一方、警察や検察に謝罪や検証の動きは見えない。

「汚名」始まりは1本の電話

 「被告人は無罪。西山さんは無罪です」

 大津地裁の21号法廷。大西直樹裁判長があえて「西山さん」と呼んで繰り返した主文に、白い上着とロングスカート姿の西山さんは大きく数回うなずいた。

 判決後、大津地裁の正門前で待ち構えていた約50人の支援者らを前に、「みなさんのおかげで無罪判決をもらうことができました」と涙をぬぐった。支援者たちは計約2万8千人分の署名を集めるなどしてきた。

 「汚名」は1本の電話から始まった。2004年5月、自宅に電話してきた滋賀県警愛知川(えちがわ)署(当時)の若い男性刑事は怒ったような口調で「亡くなった患者に責任を感じないのか」と出頭を求めた。西山さんは「本当のことを話せば信じてもらえるはず」と出頭したが、署の取調室で刑事に男性患者の遺影を示され、厳しく叱責(しっせき)されたという。

 西山さんによると、刑事は患者…

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