広島)マスクがない! 繊維のまち福山が動いた
佐藤英法
繊維産業の盛んな福山市。新型コロナウイルスの感染拡大でマスクの品薄が続き入手が難しくなっていることから、布製マスクの生産に乗り出した企業がある。得意の技術をいかしたり、取引先から材料を調達したりして素早く対応した。
女性用の衣料品を製造するパレ・フタバ(大阪府吹田市)の繊維製品事業部(TAKUMIBA)は、福山市卸町にある。ここでマスクを生産し、3月6日からインターネットで販売を始めた。2枚で1千円。これまで約1万5千枚を出荷した。生産が追いつかず現在は売り切れで、追って販売予約の受け付けを再開予定。「とにかく早く(マスク不足の世の中に)届けたい」という。
「家族がマスクがなくて困っている」。こんな声が社内で上がり、「じゃあうちで作りましょうよ」と、従業員たちの発案で開発に乗り出した。
約1週間でサンプル作りから…