九州最大の商業地、福岡・天神にある商業施設「天神コア」が31日に閉館した。開業以来、若者向けファッションや文化の発信拠点として存在感を示し続けてきた。再開発を機に、44年の歴史に幕を閉じることとなった。
新型コロナウイルスの感染拡大で外出を自粛する人が多い中でも、最終日には閉館を惜しむ客が訪れていた。最後の客を見送った後の午後8時半過ぎ、原野博仁館長が「44年間ありがとうごさいました」とあいさつ。従業員らがお辞儀をする中、シャッターが閉じられた。セレモニーは混雑を避けるために閉館後の施設内で行われ、ユーチューブでライブ配信された。
天神コアは1976年に開業。地上8階、地下3階建てで、90年代半ばに「ギャルの聖地」となるなど、時代に合わせた若者向けファッションを発信し続けた。閉館後は、隣接する福岡ビルと天神ビブレとともに西日本鉄道が一体開発し、2024年に大型複合ビルとして生まれ変わる。(田幸香純)
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