「流出してよいのか」匿名でメール? 弘前市の情報漏洩

仲川明里、佐藤孝之
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 青森県弘前市の職員2747人分の個人情報が流出した問題で、青森県警は1日、同市職員の瓜田武久容疑者(53)=同市北柳町=を地方公務員法守秘義務)違反と偽計業務妨害の疑いで逮捕し、発表した。「情報を流出させたが、業務を妨害するつもりはなかった」と話し、偽計業務妨害容疑については否認しているという。

 県警などによると、瓜田容疑者は昨年12月12日、弘前市職員の個人情報のデータファイルを地元紙の東奥日報社にメールで送りつけ、同社から連絡を受けた市に情報流出の有無の確認をさせるなどして、市職員の通常業務を妨害した疑いがある。

 市によると、瓜田容疑者は市農業委員会事務局主査。流出したのは人事課の共有サーバーに保存されていたデータだが、瓜田容疑者は人事課に所属したことがなく、データにアクセスする権限もないという。県警は今後、データ入手の経緯や動機について詳しく調べる。

 県警は瓜田容疑者の自宅を家宅捜索し、メール送信に使ったとみられるパソコンなどを押収していた。市によると、東奥日報社から連絡を受ける前の昨年11~12月、市人事課などに「このようなリストが流出してよいのでしょうか」「報道機関に発表して説明を求めます」といった内容の匿名のメールが計5通届いていたが、県警はいずれのメールも瓜田容疑者が送ったとみている。(仲川明里、佐藤孝之)