拡大する写真・図版トルコ北西部で1日、ギリシャとの国境検問所に向かって歩く人たち=AP

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 トルコで暮らす難民らが、欧州との国境に向かっている。トルコのエルドアン大統領はイスタンブールでの演説で「ドアを開いた。今後閉じることはない」と話し、欧州につながる国境を開放したことを明らかにした。

 トルコは358万人のシリア難民を抱えるが、シリア内戦でトルコと国境を接する北西部イドリブ県の戦闘が激化し、新たな難民の波が押し寄せる可能性が高まっている。

拡大する写真・図版歩いてギリシャ国境を目指す女性=2月28日、トルコ北西部エディルネ、AFP時事

 この事態を受け、エルドアン氏は2月29日、「トルコは(シリアからの)新たな難民の流入に対処できないが、彼らを放っておいてアサド政権のなすがままにさせることもできない」と説明。トルコ国内の難民数を減らすため、欧州への国境を開く必要があったと主張した。

 トルコ政府によると、1日時点で、トルコ北西部のギリシャとブルガリアの国境地帯には欧州を目指す7万6千人の難民らが詰めかけている。ギリシャ側は国境警備を強化し、難民らとの小競り合いも起きている。ブルガリアも警戒を強めている。

拡大する写真・図版欧州を目指す難民・移民の動き

 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は2月29日、「EUとトルコの国境の状況を懸念を持って注視している。ギリシャとブルガリアが十分な支援を受けられるようにすることが最優先だ」とツイッターに投稿した。

 2015年の欧州難民危機を受け、EUとトルコは難民や移民の流入抑制策に合意。その後、欧州への密航を取り締まってきたトルコの方針転換は、新たな難民危機の呼び水になる可能性がある。

国境に集まる難民

拡大する写真・図版イスタンブール中心部でギリシャの国境に向かうとされるバスに乗り込もうと押し合うシリア難民ら=2月28日、イスタンブール、メスット・クチュクアルスラン撮影

 2月28日午後、トルコ・イスタンブール中心部の広場にシリア難民ら約300人が集まった。大型バスがとまると争って乗り込もうとした。北西部のギリシャ国境を目指す人たちだ。

 シリア北西部から2カ月前にトルコに密入国したアフマドさん(27)は「ギリシャへの国境が開き、トルコ政府が国境まで無料バスに乗せてくれると聞いた」と話した。「欧州ならどの国でもいい。戦争は自分で決められないけど、よりよい生活は自分で切り開ける」と話す。

 7年前にシリアを逃れたムハン…

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