拡大する栗田隆子さん
3月8日は、女性への差別をなくそうと、国連が定めた「国際女性デー」です。男女格差が大きいとされる日本を、若い人たち、とりわけ女の子たちが、性別にとらわれず生きることができる社会に――。文筆業の栗田隆子さんは社会の常識を変えていくために、「『はぁ?』『へ?』そんな一言だっていい。それっておかしいと意思表示をすること」と語ります。
1973年生まれ、神奈川県出身。文筆業。大阪大学大学院でシモーヌ・ヴェイユを研究。非常勤職や派遣労働のかたわら、女性の貧困や労働問題を中心に発信している。
昨年、大学で非常勤の事務員として働く傍ら、「ぼそぼそ声のフェミニズム」(作品社)という本を出しました。
うつ病になり、直前まで生活保護を受給しながら書き上げた本です。
「発言するフェミニスト」と聞いて世間が抱くイメージは、相手を声高に論破したり、周囲を啓蒙(けいもう)したり、有能なのに男性並みに昇進できないと憤ったり……といった人たちかもしれません。そんな華やかな、強い人じゃなくたって性差別に反対していい。そうした思いを込めた本に、若い人たちが予想以上の共感を寄せてくれました。
フェミニズムとの出会いがなかったら、私は死んでいたかもしれません。
子どもの頃の私は、漢字の書き…
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。
残り:1364文字/全文:1824文字
【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら
速報・新着ニュース
あわせて読みたい