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 関西電力役員らの金品受領問題で、福井県高浜町の調査委員会(委員長・高辻俊一弁護士)は2日、野瀬豊町長や町職員ら計18人が元助役の森山栄治氏(故人)との間で金品を受け取ったり贈ったりしていたとする最終報告書を公表した。野瀬町長は森山氏の関連会社からも中元・歳暮を受け取ったと認めた。

 調査委は森山氏の親族を含む現役・OB職員ら計56人に聞き取りを実施した。森山氏に中元などを贈っていた職員は17人いた。一方、金品を受領していたのは野瀬町長ら8人。このうち1人は受領しながら返していなかった。就任祝いの名目で10万円相当の商品券を受け取った特別職もいた。委員長の高辻氏は「儀礼の範囲を超えると考えられるが、1カ月以内に返礼しており、問題視する必要はない」とした。ほかは3千~1万円程度の中元・歳暮、香典、見舞金。

 森山氏は1969年に入庁し、77~87年に助役を務めた。調査委が確認できた金品授受の期間は70~2010年前後まで。森山氏による提供は、田中通町長(当時)が初当選した直後の82年10月ごろがもっとも古かった。

 森山氏は助役退任後、町内の警備会社の取締役、土木建築会社の顧問に就いた。調査委は町発注の工事・業務について、町側から森山氏や関連会社に便宜を図ったり、森山氏から請託を受けたりした事実は確認できなかった、と結論づけた。ただ、関連会社への調査は実施しなかった。

 森山氏に中元・歳暮を贈った町職員の中には「他の課長は送ってくるのになぜお前は送らないんだ」と強要された人もいたという。

 野瀬町長は記者会見で「儀礼の範囲内と思っていた。倫理観は問題はあろう」と述べた。

 金品受領問題をめぐっては、関電の第三者委員会が月内にも調査結果を公表する方針。県の調査委は昨年11月、県職員109人(退職者を含む)が森山氏から現金や商品券、純金小判などの金品を受け取っていたとする報告書を公表している。(室矢英樹、野崎智也)

町議会「どれだけ忖度を」

 町政のチェック役を担う町議会。福井県高浜町議会(定数14)では、7割を超す議員や議員の親族が関西電力と仕事などを通じてかかわりを持つ。昨年末、関電に対して役員らの金品受領問題解明を求めようと議会内で作成された要請書は、関電出身議員らによって表現が抑制された。町経済への影響が大きい巨大企業への配慮がにじむ。

 昨年12月13日、高浜町議会の全員協議会。元町助役の森山栄治氏(故人)から関電幹部が金品を受領していた問題を受け、関電に全容解明を求める要請を決議することが決まった。

 だが、要請書の文言について元関電社員の町議が訴えた。「原因究明を申し入れても、すでに第三者委員会の手に移っている。何もできないのでは」

 要請書の文言は、大幅に書き換…

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