米ゼネラル・エレクトリック(GE)の会長兼最高経営責任者(CEO)を長年務め、「伝説の経営者」とも評されたジャック・ウェルチさんが1日、腎不全のため死去した。84歳だった。米メディアが2日に一斉に報じた。成長が期待できる事業に力を入れる「選択と集中」を掲げてGEを改革し、世界有数の優良企業に育てた。

 1935年、米マサチューセッツ州生まれ。60年にGEに入り、81年に45歳の若さで会長兼CEOに就任、01年までの20年間、会長兼CEOとして巨大複合企業(コングロマリット)のGEを率いてきた。

 在任中に、同社の株式時価総額を約40倍に拡大させ、世界企業としての地位を確立した。「選択と集中」は多くの企業の手本となり、「20世紀最高の経営者」「経営のカリスマ」などと呼ばれてきた。社内の人材育成に力を注いだことでも知られている。

 ただ、08年のリーマン・ショック後の金融危機でGEの経営は急失速。ウェルチさんが育てた金融事業などは売却を迫られ、いまも立て直しに苦戦している。(ニューヨーク)