拡大する写真・図版「原田パン」の倉庫には、休校になった期間中に使うはずだった900キロ分の赤飯やすし酢の段ボールが天井まで積まれていた=2020年3月2日午後、神戸市長田区、後藤遼太撮影

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 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府が求めた臨時休校で、子どもたちの給食が止まった。食材は廃棄され、給食業者も苦境に立たされている。

 ひな祭りの3日、学校があれば、給食は特別メニューの「ちらしずし」になるはずだった――。酢飯用に仕入れた100リットルの酢を使うあてはない。

 神戸市などの29校に給食用の米飯やパンを納めている原田パン(神戸市長田区)の原田富男社長は、ため息をつく。「『休校』と言えばパッと仕事を止められるわけではない。色々なところに波及することを考えてもらわないと、業者にとってはえらいことです」

 給食専用の配達車3台は2日から止まったままだ。パート従業員の運転手は自宅待機に。「完全に手持ちぶさた。彼らにも生活があるのに、どうしたもんか。約1万1千食を毎日納入しているので、それが2週間でもストップすると、売り上げへの影響はかなりの額になる」と嘆く。

 約60校に給食用のパンを出荷している大阪府内の製パン会社は、売り上げの8割を学校給食に頼ってきた。当日に焼いて出荷するため在庫を抱えることはないが、担当者は「一つ焼いてなんぼの世界。売り上げがないのに社員には固定給を支払わないといけない。非常に厳しい」と話す。

 ふだんは毎日約40人のパート…

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