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 昨年7月の参院選での河井案里参院議員(自民、広島選挙区)の選挙運動をめぐり、車上運動員に法定上限を超える報酬を支払ったとして、広島地検は3日、案里氏と夫で前法相の克行衆院議員(自民、広島3区)の各秘書や陣営幹部ら男性3人を公職選挙法違反(買収)の疑いで逮捕し、発表した。同地検は認否を明らかにしていない。秘書らの逮捕に発展したことで、今後の司法判断によっては候補者の当選が無効となる「連座制」が適用される可能性も出てくる。

 地検によると、逮捕されたのは克行氏の政策秘書の高谷真介(43)=東京都葛飾区▽案里氏の公設秘書の立道浩(54)=広島市安佐南区▽案里氏の陣営幹部を務めた脇雄吾(71)=広島市西区=の3容疑者。

 3人は昨年7月の参院選をめぐって、選挙カーに乗る車上運動員14人に対し、公選法と同法施行令に基づく法定上限の日当1万5千円を上回る報酬を支払った疑いがある。報酬は計204万円にのぼったという。

 また同地検は3日午前、国会議員会館(東京)内の夫妻の事務所の家宅捜索を始めた。

 午前10時半ごろ、克行氏の事務所前に警備員が現れ、集まった報道陣十数人の前に規制用のポールを並べた。間もなく、ビジネスバッグやスーツケースを持った係官ら5人ほどが現れた。事務所の職員に「広島地検です」と名乗り、捜索差し押さえ令状とみられる紙を示して家宅捜索に入った。また午前11時ごろには、案里氏の事務所にも係官ら7人が現れ、事務所内に入った。