[PR]

 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が2日に、朝鮮人民軍長距離砲兵隊の火力打撃訓練を現地指導したと、朝鮮中央通信が3日伝えた。2日の短距離弾道ミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体の発射を指すとみられるが、ミサイルの種類など具体的な言及はない。

 同通信は、正恩氏が「前線の長距離砲兵が戦闘任務を完璧に遂行できるよう準備している」と述べたと報道。「社会主義の勝利は強力な軍事力と戦争抑止力により担保される」とも強調し、戦闘力の強化などを指示したという。

 韓国軍の合同参謀本部によると、北朝鮮は2日に東部の江原道・元山付近から日本海に向けて、飛翔体2発を約20秒の間隔で立て続けに発射。最大飛行距離は約240キロ、高度は約35キロと推定された。

 正恩氏の現地指導は1月初めに肥料工場を訪れてから途絶えていたが、2月29日に前日の軍事訓練の現地指導が報じられた。韓国の外交筋や北朝鮮専門家の間では、正恩氏が新型コロナウイルスの感染を警戒して現地指導を控えているとの見方があった。(ソウル=鈴木拓也)