拡大する写真・図版90歳の母親と2人分の食事の支度をする渡辺紀夫さん。「目標は30分以内です」=2月、東京都

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 「母さんの介護が終わった将来、自分はどうなるのか。路頭に迷ってしまうんじゃないかという不安はありますよ」。90歳の母親と2人暮らしの男性(55)は真顔で言った。10年目を迎えた息子介護。不安は「介護後」の自分の未来にある。

2度の介護離職

 東京都の渡辺紀夫さんは、東北地方のホテルで正社員として働いていた。認知症で腎不全を患う父の介護のため離職し、東京に戻った。10年前のことだ。母と一緒に要介護5の父を自宅で介護した。朝4時前に起きて腎臓病の父専用の食事の準備をした。

 生活のため、福祉施設の調理を請け負う会社に再就職した。介護のため定時帰宅していると「仕事を覚える気がない」と嫌みを言われるように。法で保障されているはずの「介護休業」について上司に相談しても「ウチの会社では使えない」と突き放された。「介護休業なんてとれるのは安定した大きな企業の人だけなのか……」

 職場で孤立し、精神的に追い詰…

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