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 第70回ベルリン国際映画祭は最高賞の金熊賞にイランのモハマド・ラスロフ監督の「そこに悪はない」を選んで、1日閉幕した。今年はトップが交代し、空気が変わった。ただ、終わってみれば、社会派という伝統は受け継がれ、新しい風と合わせて充実した11日間になった。

 「政府が強い権力を持つ時こそ、人々は唯々諾々と従わず、責任ある行動を取るべきです」

 29日の受賞会見。スピーカーをオンにした携帯電話からラスロフ監督の声が響いた。映画で体制批判をしてきた彼は、イラン政府によって出国が禁止されており、ベルリンに来られなかった。会場を包む連帯の拍手が電話を通して監督にも届いた。

 映画は、処刑という行為をめぐる四つの挿話が語られる。日々、唯々諾々と絞首台の床を落とし続ける男。人の命を奪うことに耐えきれない若き兵士。過去の行為がその後の人生に重くのしかかっている人たち……。

 権力が人に人を殺させる不条理…

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