拡大する写真・図版家の中でもマスク姿で暮らしている父(手前)と母=埼玉県

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 両親との久しぶりの対面は窓ガラス越しだった。2月25日。埼玉県にある実家を訪ねたときのことだ。

 まるで拘置所で容疑者に面会するかのような光景。だが、それにはわけがあった。

 両親は、新型コロナウイルスの集団感染で注目を集めたクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号に乗っていたからだ。

 両親は1月20日、横浜の大黒ふ頭からクルーズ船に乗り、ベトナムや香港、沖縄などを周遊する16日間の旅に出かけていた。

 両親はこれまでも何度か、クルーズ船で旅をした経験がある。船内でイベントや食事を楽しんでいる間に、旅行先に連れて行ってくれるのが楽だから、だという。

拡大する写真・図版クルーズ船の旅のパンフレット

 私に連絡があったのは2月4日。父親から電話がかかってきて、「コロナウイルスの影響で早く戻ってきたけど、横浜の大黒ふ頭沖で停泊していて上陸できない」と言われた。

 旅の途中、香港で下船した男性が感染したことが判明し、船は予定を1日繰り上げて横浜に戻ってきたという。

    ◇

 ともに70代。比較的早く検査を受けて陰性と判定されたため、2月19日に下船できた。当初はすぐさま実家に駆けつけ、無事を確認するつもりだった。だがその前夜の18日、一つの動画がユーチューブに出現。状況が一変した。

 「ものすごい悲惨な状態で、心…

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