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 新型コロナウイルスの感染拡大は、「豊洲市場」(東京都江東区)での取引にも影響が出始めている。取引量が落ち込み、頭を抱える仲卸も。観光客が閉め出された場内の飲食店は、人影が消えた。

 「ガタ落ちだね」

 こうこぼすのは、ウニ取引の顔役でもある、仲卸「マルツ尾清」の靱江(うつぼえ)貞一さん(72)。「産地でも豊洲への出荷量を2~3割絞ってきているけど、それでも値崩れしている。数が少ないのに値が落ちるなんて、ちょっと異常だよ」とため息をつく。

 同店から得意先への小売りは、高級な料亭やすし店の需要はほぼ横ばいだが、回転ずし店などからの注文が大幅に落ち込んでいるという。「家族のちょっとしたぜいたく、みたいな外食がなくなっているんだろうね」と語った。

 ただ、高価なウニの需要が横ばいだから高級すし店の客は減っていない――というわけではなさそうだ。都内のすし店主(59)は、「1人でもお客さんが来てくれるなら、仕入れないわけにはいきませんからね」。2月末から予約のキャンセルが続出しており、「青息吐息ですよ」。

 市場内の飲食店への影響も深刻だ。場内には、すしや丼ものの店のほか、喫茶店などがある。もともとは市場で働く人たちのための店だが、見学の観光客で連日、にぎわっていた。しかし、都は豊洲市場など中央卸売市場での一般の見学を2月29日から中止。飲食店への入場も禁じている。

 観光客が消え、普段は2~3時…

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