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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う政府の休校要請を受け、小中学校の臨時休校を決めていた栃木県茂木(もてぎ)町が方針を撤回し、通常通り授業を実施することを決めた。「児童生徒の精神衛生上、学校で過ごすことが最適であると判断した」と保護者に通知した。

 町は2月28日、町立小中学校5校について、3月10~24日の臨時休校を決めたが、3日になって古口達也町長と沢村悦男教育長が連名で「休業取りやめ」の通知を保護者に配った。町ホームページでも伝えた。

 通知では「保育園・幼稚園が通常通り運営されている」「休校となった場合、子どもたちだけで過ごさなければならない状況が発生しうる」「通常授業が実施されれば、安全に配慮した形で昼食を提供できる」とし、「健康・安全を確保するうえでも学校で過ごすことが最適であると判断した」と説明。予防のため、登校しない場合でも欠席扱いにはしないという。ただ、町内や近隣市町で感染者が出た場合には臨時休校とするとしている。小中の卒業式は予定通り9日に実施する。

 古口町長は政府の休校要請について「『子どもを守る』という目的は首相と同じ。ただ、町の事情を考えると学校が通常通り授業をしたほうが良いと判断した。手法が違うということ」と話した。

 町内4小学校には校舎内に学童保育がある。臨時休校になった場合、同じ建物の中に子どもたちが集まることになるため、古口町長は「保護者の事情を考えると、学童保育の需要は高くなる。それなら学校で通常授業をしたほうが健康面、安全面で良いということになった」と説明した。保護者や学校、議員にも意見を聞いて判断したという。(関根光夫)