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 愛知県で開催された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の出展作家で、中止された企画展「表現の不自由展・その後」への様々な意見の電話を受けるコールセンターを設置した演出家・アーティストの高山明さん(50)に、文化庁は4日、今年度の芸術選奨文部科学大臣新人賞を贈ると発表した。

 あいちトリエンナーレをめぐっては、同庁は昨年、「手続き上の不備」を理由に採択済みの補助金を全額不交付とした。一方で今回の審査ではコールセンターを作品と位置づけ、「アーティスト自身が電話を通じて市民との対話を重ね、芸術の役割を問い掛けようという行為は、芸術と社会の間に新たな回路の構築を期待させる」と評価した。

 高山さんは朝日新聞の取材に、戸惑いつつも評価理由を確認して受賞を受け入れることにしたと明かし、「芸術と社会をつなぐ役割である文化庁そのものとの対話の回路も開くに違いないと考えた」と答えた。

 芸術選奨は、演劇や文学など芸術の11部門で優れた業績をあげた人を専門家の委員が選考し、高山さんは芸術振興の部門で選ばれた。企画展は慰安婦を表現した少女像や昭和天皇の肖像群を含む版画が燃える映像などの展示をめぐり、脅迫を含む電話での攻撃(電凸(でんとつ))が殺到し、開幕3日で中止になった(その後再開)。高山さんらは、公式な窓口とは別にアーティストらで「Jアート・コールセンター」を設置し、約30人で電話対応にあたった。審査では「企画展中止を受けて立ち上げた対話による作品で、こうした新しい領域に踏み出す構想力と実践力こそが芸術振興部門の新人賞にふさわしい」という意見が決め手となったという。

 高山さんたちあいちトリエンナ…

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