「芝居やってる場合か」 新型コロナ、強まる同調圧力

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井上秀樹、藤谷浩二 坂本真子 西正之、山本悠理
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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う公演自粛の流れが、文化の現場を直撃している。自粛が「要請」である以上、最終的な決断は主催者が下すほかない。観客の安全への責任感、アーティストへの思い、今後の経営への底知れぬ不安。出口が見えぬ混沌(こんとん)のなかで、芸術の現場に携わる誰しもが葛藤を深めている。

世間の空気が…

 歌舞伎座や帝国劇場といった東京の大手劇場、および大手興行会社は、文化イベントの自粛要請に素早く対応した。政府が発表した2月26日を起点に、多くは3月10日までの2週間、公演を中止した。

 2011年の東日本大震災後でも歌舞伎公演の中止は1、2日程度だった。松竹演劇総務室の松本宗大室長は「心の栄養としての演劇が必要だと考えていた」と当時を振り返る。今回は「劇場から感染拡大しないよう、早い段階で手を打とう」と日本演劇興行協会の各社で足並みをそろえたという。

 「興行はすべきでない」とい…

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