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 東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)で、11人のこもりの僧の練行衆(れんぎょうしゅう)は節のある声明(しょうみょう)を唱える。ほかの10人をリードする先導役を時導師と呼び、初めてこもる新人僧の新入(しんにゅう)は1回だけ務める。この特別な勤行を称揚(しょうよう)という。

 3日午後11時半ごろ、二月堂で称揚が始まった。長老ら参籠(さんろう)経験のある娑婆古練(しゃばこれん)が礼堂で見守る中、新入の望月大仙(だいせん)さん(29)が大役を果たした。一夜明けた4日、「自分の心の喜びと支えてくれた方の顔を思い浮かべながら観音さんの前で礼拝できた」と話した。(岡田匠)