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 インド政府は3日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、入国予定の日本人に3日以前に発給したビザ(査証)を無効にすると発表した。入国済みの人のビザは有効だが、出国した時点で無効になる。約9千人の日本人在留者が日本へ一時帰国したり、出張で出国したりしても無効となる。ビザの再取得が難しくなることを懸念し、不要不急の出国を避けるよう社員に通知する日系企業も出ている。

 対象者で再びインドに入国する必要がある場合は、滞在する国のインド大使館などで再申請する必要がある。だが、東京のインド大使館では4日現在、ビザ発給業務は基本的に中断している模様だ。インド政府は韓国やイラン、イタリアに対しても同様の措置をとった。

 日本人の入国制限は2月末、インド到着時のビザ発給を中止。主に観光客らが対象だったが、今回の措置で駐在や留学などの長期滞在者も対象となった。

 インド政府は4日、国内で医薬品不足に陥ることがないよう、解熱鎮痛剤などの輸出制限を始めた。インド入国時の検査についても、全ての乗客を空港で検査する方針も明らかにした。

 インドではこれまで、外国人観光客を含む計28人の感染者が確認されている。モディ首相は「パニックになる必要はない」と呼びかけるとともに、10日に予定されているヒンドゥー教の大祭「ホーリー」にも感染拡大を防ぐために参加しないと表明した。(ニューデリー=奈良部健)