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 香港政府は4日、新型コロナウイルスの感染者が飼っていたペットの犬から低レベルの感染を確認したと発表した。ヒトから伝染した可能性があるとしている。ロイター通信は同日、ヒトから動物に感染した初のケースの可能性があると伝えた。

 政府の発表によると、2月下旬、この犬の鼻と口から採取した検体から、ウイルスの弱陽性反応が検出された。犬が実際に感染したのか、それともウイルスが鼻や口に付着しただけなのか調べるため検査を継続した。動物の感染症対策を担う国際機関、国際獣疫事務局(OIE)などの見解を踏まえ、検査結果は感染を示すとの結論にいたった。犬は現時点では発症しておらず、政府の施設で隔離されている。

 香港メディアによると、感染が確認された犬はポメラニアン。年齢は16~17歳で人間の80~90歳に相当するという。飼い主は60歳の女性で、2月中旬にせきが出始め、下旬に入院後、感染が判明した。

 香港政府は「現時点でペットがウイルスを媒介するというデータはない」と強調したうえで、飼い主に対し、動物が感染源になるといった過剰な心配を抱かないように呼びかけている。香港大学の専門家も犬を連れた外出を控えるよう提案している。(香港=益満雄一郎)