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 「人生100年時代」と言われて、長生きできることを喜ぶより「いくらお金があったら足りるのか」と不安になる人も多いはず。金融庁の審議会の報告書から飛び出した『老後は2千万円不足』というフレーズが炎上したのもそんな背景があるだろう。どうやって備えたらいいのか。参考になるのが「WPP」という考え方だ。考案者の谷内陽一さん(第一生命)に話を聞いた。

拡大する写真・図版WPPを説明する第一生命の谷内陽一さん

 ――WPPって何ですか?

 「働けるうちは長く働く(work longer)。私的年金(private pension)が中継ぎし、最後は公的年金(public pension)で締める。この頭文字をとってWPPです。2018年の日本年金学会で発表しました」

 「十数年前、プロ野球の阪神には『JFK』と呼ばれる盤石なリリーフ投手陣がいましたが、人生後半は『WPP』の3本柱による継投で備えよ、ということです。野球に例えるところが昭和のオヤジ風ではありますが(笑)」

 ――そう考えることのメリットはなんでしょうか。

 「かつて公的年金に個人年金や企業年金を『上乗せ』して、終身(死ぬまで)受け取れる『先発完投』型が理想とされてきました。しかし、企業年金は終身タイプは普及していないし、個人年金もこう低金利が続くと保険料が高くなってしまいます」

 「そこで発想を転換し、個人の備えを5~10年の『中継ぎ』型と割り切れば自助努力の範囲が『見える化』され、『いくら用意すればいいか分からない』という不安は和らぎます」

拡大する写真・図版社会保障は完投型から継投型へ

 「42キロ以上のフルマラソンを完走しろと言われるよりも、駅伝で数キロ走る方が気は楽ですよね。民間の年金は給付が5~10年の有期がほとんどだし、企業年金は一時金で受け取る人が多い。そうした実態にも即しています」

 ――公的年金が人生最後の「守護神」になるわけですか。

 「老後における収入の柱として…

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