拡大する写真・図版口径30メートルの超大型望遠鏡「TMT」のイメージ=TMT国際天文台提供

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 日米などが米ハワイ島に建設をめざしている世界最大級の天体望遠鏡「TMT(Thirty Meter Telescope)」について、文部科学省が新年度の予算案で、望遠鏡の建設費約31億円の計上を断念した。マウナケア山での建設が先住民らの反対で5年にわたり中断しているためで、2029年度予定の完成はさらに遅れる可能性が出ている。

 TMTは鏡の直径が30メートルという、すばる望遠鏡(8・2メートル)の4倍近くある超大型望遠鏡。日米中とインド、カナダが18億ドル(約2千億円)をかけ、ハワイのマウナケア山に建設しようとしている。太陽系の外にある星の惑星を直接観測して酸素や水がないか探したり、宇宙最初の星を観測したりする計画だ。

 建設費のうち、日本の負担分は375億円。文科省は12年度から計158億円を計上してきたが、新年度の建設費約31億円分を予算案から除外したことがわかった。

 最大の理由が、昨年7月に始まるはずだった建設が住民らの道路封鎖によって中断し、再開の見通しが立っていないことだ。

 計画の進み具合を評価する文科省の作業部会は昨年11月、「計画は大きく遅延」していると評価。中断の長期化に備え、第2の予定地である大西洋のスペイン領カナリア諸島に建設することを具体的に検討するよう求めた。そして、「TMTの実現可能な見直しが明らかになるまで、国の支援は厳に慎重に行うべきだ」とした。

拡大する写真・図版TMT(右端)が完成した場合のマウナケア山頂のイメージ=国立天文台提供

 日本はTMT計画のなかで、望…

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