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 畳の材料となるイグサの植え付けに必要な「カセット式いぐさ移植機」と「苗処理機」の生産が約20年ぶりに再開し、完成品が5日、熊本県八代市の八代地域農業協同組合本所で発表された。農業機械大手のクボタ(大阪市)が八代市や氷川町のイグサ生産団体などの要望に応えた。

 イグサは八代市や氷川町での生産量が全国の9割以上を占める。だが、住宅の洋風化や安価な中国産の流入などにより、国産畳の生産は減少が続く。クボタは、伝統産業を維持しようとする県や地元の要請を受けて、2008年に生産を中止した大型収穫機「ハーベスタ」の生産を17年に再開した。今回の移植機と苗処理機は、1998年に中止していた。

 価格は移植機が770万円、苗処理機が220万円。国と県の補助に加え、八代市と氷川町の補助をそれぞれ受けて農家が借り、作業に活用する。(村上伸一)