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 埼玉県は5日、上尾市に住む50代の武南署の男性警察官と、行田市に住む60代の県農業技術研究センター(熊谷市)勤務の男性が、新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも症状は安定しているという。2人は発熱前の2週間の海外渡航歴はない。中国から政府のチャーター機で帰国した人以外での感染が判明したのは県内では初めて。県は2人から話を聞くなどして、感染ルートや濃厚接触者などを調べている。

 県によると、男性警察官は2月23日に関節痛の症状が出て翌日に発熱。同25日と3月2日に県内の医療機関を受診し、さらに2日後に別の医療機関を受診。5日にPCR検査を行い、感染が判明した。いったん平熱に戻ったときは出勤していたという。男性は2月22日に、上尾市の「東武バンケットホール上尾」で約80人が参加した同窓会に出席していたという。同居する50代の妻と10代の娘に症状は出ていない。

 県農業技術研究センター勤務の男性は2月28日に発熱。翌日に県内の医療機関を受診したが症状は改善せず、3月3日には1時間ほど出勤した。4日に妻が運転する車で別の医療機関を受診し、5日に感染が判明した。同居する30代の娘に一時発熱の症状が出たという。

 県内ではこれまで、中国・武漢市から政府のチャーター機で帰国し自宅待機中だった40代の父親と、その息子で未就学の男児ら、別のチャーター機で中国から帰国し、和光市の国の施設で経過観察中に無症状ながら陽性反応を示した2人の計4人の感染が確認されている。(長谷川陽子)