囲碁の11歳仲邑菫初段が名人戦敗退 涙抑えられず無言
大出公二
囲碁の史上最年少棋士、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(11)は5日、第46期囲碁名人戦予選Cの決勝に臨み、堀本満成四段(30)に197手で白番中押し負けした。名人戦初挑戦での予選B進出はならなかった。
1、2回戦を勝ち進み、予選C突破がかかった重要な一局。仲邑は布石でリードを奪ったものの、中盤にリズムを崩して劣勢に陥った。対局中に鼻血を出しながらも、持ち時間3時間をいっぱいに使い切って懸命に粘ったが、最後は自分の石の一団をまとめて召し捕られ、無念の投了となった。
終局後はすすり泣きを抑えられず、報道陣の問いかけにも答えられなかった。
昨年4月、10歳でプロデビューした仲邑は、3日前に誕生日を迎え、本局が11歳になって初の対局だった。身長はデビュー時の124センチから10センチ伸びた。(大出公二)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。