拡大する写真・図版通っている小学校が休校となり、オンラインで公開された書籍を読む女児(2020年3月3日、大阪市、保護者提供)

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 子どもが家で勉強をしなくてイライラする―。新型コロナウイルスによる全国的な学校休校を受け、「#ニュース4U」取材班には、子どもの自宅学習を心配する親の声が寄せられています。家庭教師グループ「名門指導会」代表で、親の学習相談も受ける西村則康さんに話を聞きました。

家庭教師グループ「名門指導会」代表・西村則康さん

 子どもが、自ら予定を組んで、効果の上がる学習をする―。そんなことはあり得ません。ではどうすればいいか。共働きなどで日中に親がいない家庭と、専業主婦家庭などで親が一緒に居る場合では対応は違う部分もあります。

 まず、共働きなどで子どもだけで過ごす場合、親が事前に計画を組む必要があります。ただ、1週間など長期の計画をつくっても、計画倒れになる家庭の方が多い。勝負を1日1日にし、「明日はこうしよう」という話だけしておくと、できる子どもが増えると感じます。

 勉強時間を細切れにすることもポイントです。1時間かかる宿題を「一気にやれ」と言われると負担でも、朝食後に15分、昼食後に15分、おやつの後に15分、と分割するとハードルが下がる子どもが多い。親が出先からラインなどで「できた?」と聞くのもいいですね。

 問題集やプリント学習にはのってこない子も多いでしょう。「うちの子は何だったらのってくるか」を考えて、恐竜好きなら図鑑を用意したり、休校を受けて企業が提供する無料の学習アプリを利用してみたりと、普段は時間がなくて難しい学習をしてみるのも良いです。

拡大する写真・図版プロ家庭教師集団「名門指導会」の西村則康代表。40年以上中学受験生を指導。現役の家庭教師でもある(本人提供)

 大切なのは、帰宅時に子どもが勉強をしていなくても叱らないこと。全くの手つかずでも、「約束だからやんなくちゃ」と、やろうという「気持ちの努力」をした場合もある。「頑張ろうと思ったんだね」と認めてあげるところから、親は始めないといけません。

 例えば、最初の2~3問しか解いていなかった場合、「2~3問はやる気があったんだ。そこは良かったよね。明日は5~6問までがんばってみる?あなたならできると思うよ」と親が言えれば最高。子どもとの関係も、今後の勉強の結果もよくなります。子どもの努力を親が認めてあげられるかどうか。親の懐の深さが今回の休校で試されているのです。そして、友達にも会えず1人で留守番していた子もいるでしょう。夕飯などでは「どんな遊びをした?」「楽しかった?」などと、普段より長く、楽しく会話してあげてください。

 一方、子どもと一緒に居る時間が長い専業主婦家庭などはどうでしょうか。時間がたっぷりある休校中に「これまでできなかった勉強をやらせたい」と意気込む親も多いと思います。しかし、勉強は午前にして、午後は、感染例がない地域では図書館に行ったり、公園に行ったりするなど、感染予防に気をつけながら、親子ともにストレスの解消をしっかりしてください。

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