タイム誌、「今年の女性」100年分 緒方貞子氏ら選出

国際女性デー

ニューヨーク=鵜飼啓
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 米タイム誌は5日、米国で女性に参政権が認められてから100年となるのを記念し、100年分の「今年の女性」を発表した。これまで女性を十分に取り上げてこなかったとの思いから、8日の国際女性デーを前に企画した。日本人では、1995年の女性として、国連難民高等弁務官などを務めた故・緒方貞子氏が選ばれた。

 タイム誌は毎年恒例の「今年の人」を1927年に始めたが、当時は男性を指す「Man of the Year」と表記。Manが性別に関係ない「Person」に変わったのは99年になってのことだ。また、2015年以前には、個人で「今年の人」に選ばれた女性は7人しかいなかった。

 今回の企画では「いつの時代もタイム誌で取り上げるにふさわしい女性がいた」(ケリー・コンニフ編集長)との考えから、1920年以来毎年分の「今年の女性」を選び直した。1920年は「女性参政権論者」を選んだほか、52年にはエリザベス女王、82年にサッチャー英首相(当時)などを選出した。

 緒方氏については、「小さな巨人」の異名を取り、手ごわい交渉者としての定評があったと紹介。アフガニスタンバルカン半島、ルワンダなどの危機で最も立場の弱い人たちを守るために指揮を執ったと評した。企画はウェブ上で発表しているほか、特集号も発行する。(ニューヨーク=鵜飼啓