首相に逆風、「石破雪崩」起きるか 政権の行方占う軸に
石井潤一郎
政府と自民党、それぞれの支柱として手を携えたのも今は昔。安倍晋三首相(65)と石破茂元幹事長(63)を分かつ溝はいま、政権の行方を占う対立軸と化している。
2月12日午後、衆院第1委員室。与党席に座る石破氏は憮然(ぶぜん)とした表情で、予算委員長席に詰め寄る野党議員の猛抗議を聞いていた。
その直前、野党議員に「タイは頭から腐る。そろそろ首相自身の幕引きだ」と批判された首相は「意味のない質問だよ」とヤジを飛ばした。続く野党の質疑で首相が「質問ではなく罵詈(ばり)雑言の連続。こんなやりとりでは無意味と申し上げた」とヤジを正当化すると、石破氏は首をかしげた。
翌13日昼の石破派の例会で…